八甲田の秋を満喫 ~紅葉とキノコ編~
EXP STATIONのフィールドパートナー、「八甲田山酸ヶ湯ツアーガイド」の浜部さん、其田さんに秋の八甲田を案内していただきました!当日は天気にも恵まれ、黄葉したブナ林の中、秋の一日を満喫してきました。体験レポートとしてご報告いたします。
取材日:2009年10月14日

今回ご案内いただいたのは、八甲田山酸ヶ湯ツアーガイドの浜部信彦さん(写真:左)と其田知志さん(写真:右)のお二人です。


お二人はウィンターシーズン中はバックカントリースキーのガイドさんです。
グリーンシーズンの間は、トレッキングガイドとして植物観察や山菜、きのこ狩りなども含めたツアーを開催しています。お二人ともご出身が青森県とあって、山のことだけでなく八甲田山の歴史や文化にも詳しいです。
10月中旬の八甲田周辺はまさに紅葉の見頃を迎えていました。
酸ヶ湯ツアーガイドの拠点は、千人風呂で有名な酸ヶ湯温泉。ここに受付があります。


トレッキングガイドのコースは、一番標高が高い大岳を目指す北八甲田連峰のコースと、沼をめぐる南八甲田連峰のコースがあります。今回は紅葉ときのこ採りを楽しめる赤沼コースに連れて行ってもらうことにしました。
酸ヶ湯から車で十和田湖方面へ20分ほど移動し、赤沼入口に向かいます。

登山道を20分くらい歩いた後、「ここから登山道を外しましょう」と浜部さん。道なき道をぐんぐん進んで行きます。

一番最初に見つけたのが白いキノコ、サンゴハリタケ。
それにしても浜部さんの鼻はスゴイです。「今、キノコの匂いしたでしょ?」と、かすかに漂うキノコの香りを敏感に感じ取ります。しかし、私にはまったく分かりません(汗)。

こんな感じで、ブナの森の中を縦横無尽に歩いていく浜部さん。私はその後を追う子犬のようにくっついて歩くだけです。



次々とムキダケを発見!見つけるスピードも採取するスピードも速いです。
そしてキノコを見つけた時の浜部さんの顔は、いつもうれしそう…。

ついにナメコを発見!やはりナメコが一番うれしいですね。

キノコはこんなシダの群生の中にも隠れていました。ここからキノコを探し出すのはまさに神業です。

この小さな実は、ブナの実です。其田さんが拾ってくれました。食べられるというので固い殻の中身を「パクッ」。さっぱりとした素朴な味でした。

まだまだキノコ探しは続きます。キノコがありそうな木は裏側までチェック…。

するとブナシメジを発見しました。日陰にあるものは傘が白いようです。


ブナの森から登山道に戻ると、突然眼前に湖が現れました。赤沼です。
「赤沼は日本で3番目に透明度の高い沼なんですよ」と浜部さんが教えてくれました。
ちなみに環境省の調査結果によると1位は摩周湖の28m、2位は倶多楽湖の22m、3位が赤沼の18.2mだそうです。
赤沼で少し休憩をとった後、次は松林(標高804m)を目指します。


松林には足元がスパッと切れ落ちている展望所があり、そこからは北八甲田連峰の雄大な姿が見えました。
松林でのんびりと昼食後、蔦温泉方面へと下山しながら、まだまだキノコ探しは続きました…。
途中で道に迷ったという男性と出会い、一緒に下山することになりました。私も山歩きには慣れているほうですが、このエリアの登山道は本当に迷いやすいと感じました。なんだか方向感覚がおかしくなる感じです。他所の土地の者が安易にキノコや山菜を求めて入山しないほうがいいと思います。できれば地元の人に案内してもらうほうがいいでしょう。
そして、下山後の楽しみは…、
やはり温泉です!酸ヶ湯は三百年も昔から開かれていた古い山の温泉宿。残念ながらお風呂の写真は撮れませんでしたが、総ヒバ造りの大浴場はとても趣があり、「千人風呂」と呼ばれる160畳の広さの浴室は圧巻です。ここは昔ながらの混浴スタイル。湯の温度もちょうどよく、心身ともに疲れがとれるいいお湯でした。
そして、持ち帰ったキノコは家で味噌汁にしておいしくいただきました。

『スタッフYよりひと言』
酸ヶ湯は青森空港から比較的近い場所にあるため、関東や関西からスキー客がひっきりなしにやってくる人気スポットです。アクセスの利便性だけでなく、八甲田山の雪質や地形的なおもしろさからバックカントリーの魅力にとりつかれてしまった中毒者も多数いるようです。今回私はバックカントリースキーではなく、秋の山歩きを体験してみましたが、その魅力に充分とりつかれてしまった者の一人となりました。
私はもともと山が好きでいろいろな山域を歩いていますが、今回の八甲田にはいつもとは違う何かを感じました。母なる大地にいだかれた安心感、言葉にするとこんな感じでしょうか。
いつもの東京での暮らしに戻ったある日、1冊の本に出会いました。それは必然としか言いようがありません。「心を癒す風水パワースポット45」(講談社、御堂龍児著)という本なのですが、この中に私が八甲田にいだいた感覚の明確な答えがありました。
ここに一部、抜粋させていただきます。
(中略)八甲田山の周辺は、そうおいそれと入っていけない原始に近い山が残っています。(中略)どんなにつらい時でも、この地を訪れることができたならば、原始の山から溢れ出すやさしい気が、あなたの心をなぐさめてくれます。(中略)あなたの心を豊かにして、内面からの美しさを増すためにも力を貸してくれます。
すなわち八甲田という所は、風水の面から見ておすすめのパワースポットのようです。この本では「気持ちを落ち着かせ、心を豊かにする大秘境」と表現されていました。
私は風水に詳しいわけではありません。しかし八甲田を訪れて、何か内面にいだいた感情があったことは事実でした。パワーを感じる場所というのは、人それぞれ違うと思います。海が好きな人、山が好きな人、高いところが好きな人と、いろいろですから。ただひとつ言えることは、日常を離れて旅に出るということは、何かから元気をもらい自分自信がパワーアップするということ。癒しや刺激を求めて、さらなる旅を続けてみたいと思いました。
【ツアー情報】
主催 八甲田山酸ヶ湯ツアーガイド
URL http://www10.plala.or.jp/hamabe/
電話 017-738-6400
トレッキングガイド
開催場所/青森県(八甲田山周辺)
開催期間/6月~10月
参加費用/ツアー催行日 酸ヶ湯温泉・八甲田ホテル宿泊者 1名2,500円
宿泊者以外の方 1名3,000円
ツアー催行日外ガイド貸切 酸ヶ湯温泉・八甲田ホテル宿泊者25,000円
宿泊者以外の方 30,000円
(ロープーウェイ代、入浴代は含まれておりません)
酸ヶ湯への行き方
飛行機の場合/青森空港から車で1時間
新幹線&バス/
東北新幹線八戸駅から東北本線青森駅まで特急利用で約1時間10分。青森駅からJRバスで酸ヶ湯温泉前下車、所要約1時間10分。
車の場合/東北自動車道・青森中央I.Cより45分、黒石I.Cより45分
タクシーの場合/青森市中心部より45分
参考までに今回、私が利用した交通手段は下記のとおりです。(東京発着)
(行き)
前日夜21:30東京駅八重洲口発 夜行バス(ラ・フォーレ号)
朝 6:30頃JR青森駅着。バス利用で酸ヶ湯温泉へ
(帰り)
17:43青森駅発特急スーパー白鳥―18:40八戸着
18:57八戸発はやて―22:08東京駅着
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2009-10-30 11:57 | FIELD PARTNERS/ FIELD PARTNERS/八甲田山酸ヶ湯ツアーガイド